初めまして。
司法書士の山田です。
HPをご覧いただき,ありがとうございます。
このページの「経歴」に記載しましたが,大学卒業後は警察官として充実した日々を過ごしていました。
そんな時,捜査の過程で不動産登記簿(その頃は縦書きの用紙がバインダーに綴られていました)や商業登記簿を調べたことがきっかけで,登記に興味を持つようになり,自分で登記や民法・商法などについて勉強するようになりました。
だだ,当時は非常に忙しい部署に所属していたため勉強時間が取れず,最終的に家族を顧みずに退職し,勉強時間を確保することにしました。
当時,妻は妊娠6か月であったため,非常に不安だったと思います。
その後,司法書士事務所の補助者を1年半ほど経験し,運よく2回目の試験で合格することができ,その後は長い間,司法書士試験の受験指導校で講師をしていました。
これまで警察官・補助者・講師として様々なことを経験しましたが,常に前向きに,依頼者の方に「相談してよかった」「依頼してよかった」と言っていただけるよう,誠実な対応を心がけています。
「お気軽にご相談ください」といっても,どんな人かわからなければ相談しにくいものですね。
私がどんな人柄なのかを知っていただくために,これまでの思い出話でも…。
ただ,これで私の人柄をわかっていただけるかどうかは,わかりませんが。
補助者時代
依頼を受けていた登記が終わり,その連絡のために依頼者のお宅に電話をしました。
電話に出たのは留守番の小学生の娘さん。
私:事務所名を告げて「また電話しますね。」
娘:「何の電話か聞いておくように言われています」(のようなこと)
私:「『登記が終わりました』と伝えてください。また電話します。」
しばらくして娘さんのお母さんから電話がありました。
私:「はい,○○事務所です」
母:「あのー,『お茶碗が割れた』と電話をいただいたそうですが…?」
私:「はぁ?」
娘さんの頭の中では,
「登記」⇒「陶器」⇒「お茶碗」
「終わりました」⇒「割れた」
と,変換されたようです。
警察官時代
いろいろあるのですが,交番勤務時代のものをいくつか…
その1
制服警察官は腰に巻いた帯革(たいかく)に拳銃,手錠,警棒の他に無線機を付けていることがあります。
ただ,街中ではビルの陰など,「ガー,ガー,ガー」と雑音ばかりで通話できないことがあります。
そんなときは,警察本部と通話していたときであれば,「場所を変えてさらにどうぞ」と指示されます。
で,ある日,後輩の○君と警ら中に,○君が無線で警察本部と通話していたときのことです。
○君:「……です。どうぞ」
本部:「ガー,ガー,ガーですか? どうぞ」
○君:2~3歩移動しながら,「場所を変えてさらにどうぞ」
本部:少し間をおいて,大きな声で,「本部は移動できない!!」
今頃,○君はどうしているでしょうか?
その2
警察の階級に巡査部長というものがあります。
福岡では,単に「部長」と呼んでいました(今でもそうだと思いますが)。
部長と2人で窃盗か何かの犯人を逮捕しようとしたときのことです。
激しく抵抗され,私は,格闘の末やっと相手を腹這いに押さえつけ,右手をねじ上げました。
それでも,相手は私を振りほどいて起き上がろうとしています。
それまで横で見ていた部長,おもむろに腰に手を回し「パチン」と手錠入れのホックをはずしました。
(以前は,手錠入れには,手錠全体を覆うように上からカバーが付いていて,ホックで開け閉めしていました)
「手錠をかけてくれる」と思って部長をみると,手錠入れからタバコとライターが…。
タバコに火を付けながら,部長は一言,「早よ手錠かけんか」
その3
とある冬の寒い夜の事です。
緊急配備がかかり,部長と2人で交差点に立ち手配車両が通過しないかを確認していました。
すると交差点近くの小料理屋さんからおかみさんが出てこられ,店じまいのようで暖簾を取り込みながら,「寒いのにご苦労様です」と言っていただきました。
しばらくすると,そのおかみさんがお盆を手に出てこられ,お盆の上には透明な液体が入ったコップがふたつ。
プーーンとアルコールの匂い。
部長:「いかん,いかん」
おかみさん:「やっぱり燗がよかった?」
お気持ちだけ,ありがたくいただきました。
司法書士 山 田 剛
昭和35年11月 嘉穂郡稲築町(現:嘉麻市)で出生
大学時代は「落語研究会」に所属
高座名「合歓亭 坑戯」(ねむていこうぎ)
現在の橘家蔵之助師匠は2年先輩
昭和58年4月 大学卒業後、福岡県警察に採用される。
中央警察署、県警本部で勤務 主に捜査を担当
平成3年6月 司法書士試験の受験を決意し、福岡県警察を退職
同年8月 司法書士事務所で補助者として勤務
平成5年11月 司法書士試験合格
同年12月 司法書士試験の受験指導校の専任講師となる。
平成22年6月 福岡校の閉鎖に伴い、同校を退職
同年7月 司法書士法人に就職
主に個人の破産事件を担当
平成24年2月 司法書士法人を退職
同年6月 山田司法書士事務所を開業